FXについて興味を持っている人、あるいはFXを始めたばかりの人の中には、
・マルチタイムフレーム分析
という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
とはいえ、このマルチタイムフレーム分析を詳しく説明できる人はそう多くないはずです。
そこでこの記事では、
・マルチタイムフレーム分析とは何なのか
・マルチタイムフレーム分析はどうやってやるのか
ということについて、詳しく解説していきます。
Contents
マルチタイムフレーム分析って何?
マルチタイムフレーム分析というのは、1つの時間足だけを見て分析するのではなく、様々な時間足を分析して、相場全体の流れを掴む方法のことです。
そうすることで、
・相場全体のトレンド
・その時間足での値動き
などを読み取ることができるため、自分のトレードスタイルに合わせて「売りなのか」「買いなのか」を判断できるようになるのです。
マルチタイムフレーム分析をするメリットは?
では、マルチタイムフレーム分析をするメリットを、もう少し具体的に見ていきましょう。
全体の流れを把握できる
先ほども解説したように、マルチタイムフレーム分析をする事で、全体の流れを把握することができるようになります。
FXというのは、鳥の目と虫の目を持つことが大切です。
つまり、マクロの視点とミクロの視点を持つべきだということです。
マクロの視点で全体を俯瞰して、ミクロの視点である一点を集中的に分析していきます。
そうすることで、全体の流れを掴むことができるため、その日のトレードイメージを確立することができ、根拠を持ったうえでエントリーできるようになるのです。
どこでエントリーするべきなのかがわかる
マルチタイムフレーム分析をすることで、どこでエントリーすべきなのかがわかりやすくなります。
具体的には、長期足や中期足を見て、相場の方向性(上昇なのか下降なのか)を分析します。
そして、その方向性を頭に入れたうえで、短期足でエントリーポイントを探していくのです。
全体の環境認識をしてからエントリーポイントを探すことができれば、的外れな予想やエントリーをしてしまう可能性をぐっと下げることができます。
柔軟に戦略を立てられる
1つの時間足だけではなく、様々な時間足で分析をすることにより、状況に応じて柔軟な戦略を練っていくことが可能になります。
なぜなら、
・長期の流れ
・中期の流れ
・短期の流れ
をそれぞれ頭に入れることができるからです。
そうすると、スキャルピングにも、デイトレードにも、スイングトレードにも対応することができるため、チャンスを物にできる可能性が高くなるのです。
マルチタイムフレーム分析の具体的なやり方は?
では、そんなマルチタイムフレーム分析は、一体どうやればいいのっでしょうか。
1:中長期足で分析
まずは、週足もしくは日足で、長期的な流れを分析します。
「分析」と聞くと難しく聞こえるかもしれません。
ただ、単純に、下なのか上なのかを判断すればいいだけですので、FXの知識がほとんどない人でもすぐに確認できるでしょう。
2:短期足でエントリーポイントを探す
そして、中長期足である程度の流れが理解できたら、次は短期足でエントリーポイントを探していきます。
初心者の場合は、トレンドに逆らわずに順張りができるタイミングを探していくことが大切です。
逆張りができるポイントを探すという方法もあるのですが、初心者には若干難しくなりますし、考えることが増えてしまいパニックになるケースもありますので、まずはトレンドに逆らわない順張りポイントを探していくようにしましょう。
3:リスクを考える
これが一番難しいのですが、エントリーポイントを見つけたら、瞬時にそのエントリーのリスクを考えることが大切です。
例えば、長期足で緩やかな上昇トレンドを確認できたとしましょう。
ただ、あくまでも「緩やかな」上昇トレンドですので、反発する可能性も否めません。
そのため、
「単純に順張りをしてもいいのか?」
「逆張りをして大損をする可能性はどれくらいあるのか?」
という事を短時間で考える必要があるのです。
出来ればじっくりとリスクについて考えたい所ですが、相場は常に動いていて、投資家の決断を待ってはくれません。
そのため、経験とスキル、それから知識レベルを少しずつ上げて、判断にかかる時間をできるだけ短縮する必要があるのです。
マルチタイムフレーム分析を極めるには?
マルチタイムフレーム分析を極めることができれば、相場全体の流れを理解した上で、根拠を持ったトレードができるようになります。
ただ、初心者の中には、
「やることが多すぎる」
「瞬時に判断するなんて無理」
と思っている人もいるでしょう。
そのような初心者は、
「長期足の流れには逆らわない」
という事だけをまずは意識してみてください。
例えば、週足及び日足で上昇トレンドだった場合、5分足や30分足で相場が下落していても、長い目で見ると上昇していく可能性が高いです。
このように、長期足のトレンドに素直に従うことを意識してマルチタイムフレーム分析をすれば、自ずと勝てるエントリーポイントを見つけやすくなるのです。
まとめ
マルチタイムフレーム分析というのは、1つの時間足だけではなく、複数の時間足で相場の流れを掴むという方法です。
この方法で分析をする事で、投資において重要になる、鳥の目と虫の目(マクロ視点、ミクロ視点)を持つことができるようになるため、全体の流れをとらえた上で、エントリーポイントを探していくことができるようになるのです。