FXに興味を持っている人、あるいはFXに挑戦してまだ日が経っていない人の中には、
「グランビルの法則って一体何?」
と思っている人もいるでしょう。
このグランビルの法則を知っているかどうか、正しく使えているかどうかで、FXの勝率が大きく変わってくるのです。
そこでこの記事では、
・グランビルの法則とは何か
・グランビルの法則はどうやって使うのか
ということについて、詳しく解説していきます。
Contents
グランビルの法則って一体何?
グランビルの法則というのは、金融記者である、
・ジョセフ・E・グランビル
によって提唱された法則です。
この法則を正しく活用することができると、簡単に言ってしまうと、移動平均線を用いて「買うタイミング」と「売るタイミング」を見定めることができるようになります。
移動平均線の期間はどれくらいがいい?
グランビルの法則を使ってみたいと考えている人の中には、
「移動平均線の期間はどれくらいに設定すればいい?」
と思っている人もいるでしょう。
ただ、残念ながら、
「この期間を使ってください!」
と断言することはできません。
なぜなら、その時の値動きなどによって、移動平均線の設定を変えていく必要があるからです。
相場の動きを探る程度であれば、20期間もしくは50期間を目安に使ってみることをおすすめします。
ただし、適当な期間を設定してしまうと、適切な売買ポイントを見定めることができなくなってしまいますので注意しましょう。
グランビルの法則を活用したエントリーポイントの例
次に、グランビルの法則を活用したエントリーポイントの例について、詳しく見ていきましょう。
買いポイント
グランビルの法則を使った買いポイントの例は、
・下降していた移動平均線が上昇し、尚且つローソク足が移動平均線を下から突き上げた時
・上昇している移動平均線を、ローソク足が下に突き抜けた時
・下降している移動平均線から離れた場所にローソク足があり、尚且つ価格が下落した時
などです。
ただ、これはあくまでも「例」ですので、このポイントでエントリーすれば必ず勝てるという事ではありません。
売りポイント
次に、売りポイントの例について詳しく見ていきましょう。
売りポイントは、
・上昇していた移動平均線が下降し、尚且つローソク足が移動平均線を下向きに突き抜けたとき
・下降していた移動平均線を、ローソク足が上向きに突き抜けたとき
・上昇していた移動平均線からローソク離れた場所にローソク足があり、価格が上昇した時
などです。
グランビルの法則を使ったトレード例
今紹介したようなポイントをトレードに活用することで、勝率を上げることができるのですが、まだあまり具体的なイメージを掴めていない人もいるでしょう。
そこで、グランビルの法則を使ったトレードの例を紹介していきます。
20日移動平均線が上を向いている時(1時間足使用)
この状態の時は、ローソク足が移動平均線を上向きに突き上げた段階で買いエントリーをします。
そして、ローソク足が少しでも移動平均線に触れたら、一旦利確をします。
その後、再びローソク足が移動平均線を上向きに突き上げたら、再度買いでエントリーをするのです。
中には、移動平均線が上を向いているからと言って、ローソク足が移動平均線に触れているにもかかわらず、ポジションを持ってしまう人がいます。
しかし、これは典型的な負けパターンとなりますので、注意しましょう。
20日移動平均線が下を向いている時(1時間足使用)
この状態のときは、ローソク足が下向きに移動平均線を突き抜けたら売りでエントリーをします。
そして、ローソク足が移動平均線に触れた段階で、利確を行います。
その後、再度同じ形になったら、「売り」で注文を入れていきます。
この時も、先ほどの例と同じように、移動平均線にローソク足が少しでも触れたら決済をするようにしましょう。
グランビルの法則を使う時の注意点は?
最後に、グランビルの法則を使う時の注意点について、解説していきます。
グランビルの法則というのは、仕組みがかなりシンプルですので、コツを掴めば、ある程度明確に売りポイントと買いポイントを理解できるようになります。
ただし、グランビルの法則というのは、短期足(1分や5分)などで使用すると、ダマシが発生してしまう可能性合があるのです。
そのため、全体的な動きを把握した上で、買いポイントや売りポイントを判断していくようにしましょう。
まとめ
グランビルの法則を使うことで、初心者でも売りポイントと買いポイントが理解できるようになります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、今回紹介したことを参考にしながらチャートを分析していくことで、少しずつこの法則の仕組みを理解することができるようになるでしょう。
ただし、グランビルの法則には、
「〇期間の移動平均線を使いなさい」
というような正解がないため、自分でどの期間の移動平均線が良いかを探っていく必要がありますので、注意してください。