フィボナッチリトレースメントの知識とスキルを身に着けることができると、今後の値動きを予測しやすくなります。
とはいえ、FX初心者の中には、
「仕組みがいまいちよくわからない」
「もう1つ似ている分析方法があったよね?」
と、混乱してしまっている人もいるでしょう。
そこでこの記事では、フィボナッチリトレースメントの特徴や使い方、注意点について詳しく解説していきます。
Contents
フィボナッチリトレースメントって一体何?
冒頭でも解説したように、フィボナッチリトレースメントと似ている分析方法として、
・フィボナッチエクスパンション
というのがあります。
これを混同してしまい、よくわからなくなってしまっている初心者はたくさんいます。
簡単に言うと、
・フィボナッチリトレースメント→トレンドが終了した後にどれくらい戻るかを分析する方法
・フィボナッチエクスパンション→トレンドが終わった後、次のトレンドがどこまで伸びるかを分析する方法
となり、そこまで複雑な違いはありませんので、あまり深く考えすぎないようにしましょう。
では、そんなフィボナッチリトレースメントというのは、トレードにおいて何の役に立つのでしょうか。
トレンドを判断するための指標になる
フィボナッチリトレースメントを使うと、トレンドを判断しやすくなります。
もっと言うと、
・アップトレンドにおいてどこまで押し目が入るか
・ダウントレンドにおいてどこまで戻りがあるのか
を判断しやすくなるのです。
この時に、
・38.2%
・50%
・61.8%
という数値が意識されることが多いです。
サポートライン、レジスタンスラインを判断することもできる
フィボナッチリトレースメントについて理解をすると、サポートラインやレジスタンスラインとして判断することも可能になります。
このようなラインをしっかりと判断することができれば、そのタイミングで買いエントリーをしたり、売りエントリーをしたりと、臨機応変に立ち回ることができるため、チャンスを見つけやすくなるのです。
フィボナッチリトレースメントの使い方は?
では、フィボナッチリトレースメントというのは、具体的にどうやって使うのでしょうか。
具体的な例を用いて、詳しく解説していきます。
買いで入りたい場合
買いで入りたい場合は、高値の所を100%にして、安値の所を0%に設定します。
その後、チャートが38.2%もしくは、61.8%に達したら、押し目買いをしていきます。
とはいえ、
「そもそもどの高値とどの安値を線で結べばいいの?」
と思っている人もいるでしょう。
これに関する正しい答えというのは存在せず、その時に応じて変えていく必要があるのですが、1つの目安としては、
・5分足を使ってその日の安値及び高値に線を引く
という方法がおすすめです。
特に自分のトレードスタイルが確立していない初心者は、まず5分足を用いて線を引いてみて、自分にそのスタイルが合わなかったら別の時間足を活用してみることをおすすめします。
売りで入りたい場合
売りで入りたい場合は、安値を100%にして、高値を0%に設定して線を引いていきます。
その後、チャートが38.2%もしくは、61.8%に達したら、売りでエントリーをしていくのです。
これが基本的な使い方なのですが、パーセンテージが出てくると一気に混乱してしまう人もいますよね。
そのような人は、エントリーをしていない状態で、フィボナッチリトレースメントを引いて、イメージトレーニングをしてみると良いでしょう。
フィボナッチリトレースメントを使う時の注意点は?
最後に、フィボナッチリトレースメントを使う時の注意点について、詳しく解説していきます。
揉み合い相場の時は正しく機能しないこともある
相場がもみ合っている時、つまりレンジ相場の時というのは、フィボナッチリトレースメントが正しく機能しないことがあります。
基本的に、
・フィボナッチリトレースメント
・フィボナッチエクスパンション
というのは、トレンドが発生している時に活用する方法ですので、レンジ相場の時のデータを鵜呑みにしていると、大損してしまう可能性がありますので注意しましょう。
フィボナッチだけを信じると火傷する
相場を分析するための手法やツールというのはたくさんあります。
ただ、どのような方法も単体で使うという事はあまりお勧めできません。
もちろん単体でもある程度の情報を得ることはできるのですが、それだけだと若干信ぴょう性に欠けます。
そのため、フィボナッチリトレースメントだけを活用するのではなく、他の手法やツールを組み合わせて、丁寧に分析をしていくことをおすすめします。
まとめ
フィボナッチリトレースメントというのは、トレンドが終了した後にどれくらい戻るのかを予測るための方法です。
この分析方法を理解することができれば、売買のタイミングを掴むことができるため、明確な根拠を持ったうえでトレードをしていけるようになるでしょう。
ただし、レンジ相場の時はダマシが発生する可能性がありますし、フィボナッチリトレースメントだけを信じてトレードをすると大やけどをする可能性がありますので注意しましょう。